キックボクシングの世界王者からボクシングに転向した「神童」那須川天心選手の転向2戦目の試合が行われます。転向1戦目は日本ランキング2位の選手を相手にダウンを奪っての危な気ない判定勝利。転向2戦目はメキシコの無敗のホープ、ファン・フローレス選手との戦いになります。
転向1戦目ではパンチの出し方やディフェンス能力の面でさすがの評価を得る一方、パンチ力や畳みかける力のついては疑問符を残した那須川選手。転向2戦目のこの戦いではそういった能力が試されることになります。
「神童」那須川天心選手とメキシコの無敗のホープ、ファン・フローレス選手のスーパーバンタム級8回戦について、試合展開や勝敗について予想していきます。
大会情報
試合日時:9月18日(月・祝)
開催場所:東京・有明アリーナ
「Prime Video Presents Live Boxing 5」として独占ライブ配信
那須川天心選手の紹介
出典:web Sportiva
基本情報
年齢 : 25歳
戦績 : 1戦1勝 1判定
(キックボクシングでは、42戦 全勝 28 KO)
所属 : 帝拳ボクシングジム
階級 : スーパーバンタム級(53.524~55.338kg)
身長 : 165 cm
リーチ:165 cm
主なタイトル
なし
(OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級8位、日本スーパーバンタム級7位)
キックボクシングでのタイトルは次のとおり。
RISE世界フェザー級王者
ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者
ISKAフリースタイルルール世界フェザー級王者
元RISEバンタム級王者
直近の戦績
2023年4月8日 与那覇勇気
◯6R 判定3-0
ファイトスタイル
キックボクシング時代は、「神童」 「キックボクシング史上最高の天才」と呼ばれていたように、キックやパンチの強さ、スピート、タイミング、といった攻撃技術や、決定打を許さない鉄壁の防御技術は人間離れしておりました。
今年の4月に行われたボクシング転向第1戦で見られたのは、サウスポーでゆったりと構えて右ジャブをコツコツと出しながら時折強い左右のストレートを出すというボクサースタイル。これを6ラウンド続けて、日本ランク4位の与那覇選手をアウトボックスするというものでした。
まだボクシングでは1戦しか行っていないので、那須川選手のボクシングスタイルはわからないというのが正直なところです。
キック時代には好戦的な攻めが見られ、ここぞという時には一気に攻め込む様子がよく見られましたが、ボクシング転向1戦目では下がりながらのパンチも多く、相手に大きなダメージを与えることがなかなかできていなかったようでした。
ファン・フローレス選手の紹介
出典:TAPOLOGY
基本情報
年齢 : 23歳
戦績 : 9戦9勝 7 KO
国籍 : メキシコ(ハリスコ州)
階級 : バンタム級、スーパーバンタム級、フェザー級
身長 : 166 cm
デビュー:2019年6月8日
主なタイトル
なし
直近の戦績
2023年6月30日 アドルフォ・ペレス・ロペス
◯8R KO
2023年4月15日 ヨスバニー・ベイシア
◯判定2-1
2021年7月3日 ファン・ヘルナンデス・ガルシア
◯4R TKO
ファイトスタイル
19歳でプロデビューし、これまで4年目間で9戦全勝7KOと軽量級の宝庫メキシコにあって、すばらしい成績を残しています。
全9戦中バンタム級で1回、スーパーバンタム級で6回、フェザー級で2回戦っており、スーパーバンタム級ではすべてKO勝ちしていますので、この階級がベストと思われます。身長は165cmとスーパーバンタムではやや低いくらい。
構えは右利きで、足はそれほど使わないボクサー・ファイタータイプです。
リードパンチとしてジャブを打ってくるようなタイプではなく、ガードを顔の前に高く上げて時折、左右のワンツーを放ち、すきあらばカウンターを狙うというスタイルで、技巧派というよりは泥臭い感じのボクシングをします。
KO勝ちが多いですが、タイミングの良い1発で倒すというよりも、何発か打ってそのうちの2~3発で倒すことが多いので、パンチはあると思われます。
試合の勝敗予想
那須川選手の対戦相手であるファン・フローレス選手は、その戦績がすばらしいところですが、技術面、精神面、そして総合力のどれをとっても那須川選手が上手であると思われます。
まず、技術面ではパンチの的確性、防御テクニック、相手との距離感、に大きな違いがありますし、精神面では満員の観衆の中で何十戦も行って勝ってきたというアドバンテージがあります。
那須川選手の形勢が悪くなるとすれば、転向第1戦の際にも見られた下がりながらのボクシングをさせられた時だと思います。
フローレス選手はパンチのあるボクサーファイターですので、そうなると那須川選手の分が悪くなるのでは。
こういったことから、那須川選手が勝利する確率は95%と予想します。
どのような試合の展開になりそうか
那須川選手はサウスポー、フローレス選手は右利き・オーソドックスですから、那須川選手の右リードとフローレス選手の左リードが邪魔しあって一見かみ合わないようにも思われます。
しかし、フローレス選手はジャブを多用するような選手ではなく、左右のワンツーを主体としますので、那須川選手に対して正対する場面も多くなると思われます。
そうなれば、那須川選手の的確なパンチがよく当たりますので、下がらずに前へ圧力をかけていけばパンチの威力も増し早い回での那須川選手のKO勝ちになると思います。
しかし、ボクシング転向1戦目に見られたように下がりながらの戦いをすると、フローレス選手に押し込まれる可能性があり、苦戦すると思われます。
那須川天心が勝てる理由
出典 : RONSPO
那須川選手が勝つと予想する理由は、技術、精神、経験のどれもが相手を上回っているからというのはもちろんですが、対戦相手のファン・フローレス選手の戦績に疑問符が付くところにもあります。
フォローレス選手はこれまで9戦全勝7KOとすばらしい戦績なのですが、対戦相手はプロ10戦未満の選手ばかりで、そのうち2人はデビュー戦、4人は負け越している選手です。
2023年最初の試合であったヨスバニー・ベイシア戦は2-1のスプリット‐デシジョンで判定勝利を収めていますが、対戦相手の選手はこれがデビュー2戦目でデビュー戦は負けています。このように、フローレス選手の戦績の内容を見てみると、数字ほどすごさは感じられません。
これに対して、那須川選手のボクシングデビュー戦は、日本ランキング2位の与那覇選手を相手にしての余裕の勝利でしたので、那須川選手が勝つのではないかと考えるのが普通です。
まとめ
以上、那須川天心vsフローレスの試合予想を行ってきました。那須川選手はキックボクシングの超人気選手の地位を捨ててボクシング挑戦をはじめました。
階級は現WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者「モンスター」井上尚弥選手と同じで、本人も周囲もゆくゆくは井上選手と対戦が実現するまで勝ち続けてもらいたいという思いがあると思います。そのためには、今回の試合は絶対につまづけない戦いです。
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