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【今さら聞けない】井上尚弥のすごさを初心者向けに解説!

もはや日本では名前を聞いたことはない人であろう現WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者、井上尚弥。

アジア人初の世界4団体統一や、国内二人目の4階級制覇など数々の偉業を成し遂げ、ニュースやSNSでも度々話題に上がります。

しかし、ボクシングファンじゃない人や最近ボクシングを見始めた人は、ニュースなどで取り上げられて何となくすごいことは知っているけど、具体的に井上尚弥のどこがすごいか分からないと言う人も多いのではないでしょうか?

本記事では、初心者の方向けに井上尚弥のすごさを解説していきます。

【5選】井上尚弥がすごいと言われる理由

出典 : 井上尚弥instagram

それでは、井上尚弥がすごいと言われる具体的な理由を5つ紹介いたします。読んでいただけると、どれほどまでに井上尚弥が強いのか理解できると思います。

①無敗記録

井上尚弥は2012年にプロボクサーデビューし、その後2023年12月現在までなんと25戦25勝で無敗。しかも22KOという驚異的な戦績を誇っています。

海外の強豪との戦いも多くあった中、11年間も無敗を誇り、そのほとんどをKO勝利と言う戦績だけ見てもどれだけ強いのかが良く分かりますよね!

②4団体統一王者

井上尚弥は2022年12月に行われた、世界バンタム級4団体王座統一戦でWBO世界バンタム級王者、ポール・バトラーと対戦。

逃げ惑うバトラーに長期戦を強いられますが、11RKO勝ちを収め、世界バンタム級でWBAスーパー・WBC・IBF・WBOの主要4団体統一王者となります。

4団体統一は史上9人目となり、バンタム級とアジア人の中では史上初の偉業になります。

③特徴がないといわれる強さ

世界チャンピョンの中には、左ボクサーのサウスポーの選手も多いですが、井上尚弥は右ボクサーで、オーソドックススタイルで戦うボクサーです。

また、スピード、パワー、ディフェンス力など、どれか一つが突出して強い選手が世界チャンピョンになる可能性があるのに対し、井上尚弥は突出した強みがなく、すべてにおいてのレベルが高いパーファクトな選手です。

それゆえに特徴がないと言う声も見受けられますが、それこそが井上尚弥の強さなのです。

④鉛を入れていると言われるパンチ力

先ほどすべてのレベルが高く、特徴がないと述べましたがパンチ力もすさまじく高く、試合後に鉛をグローブに仕込んでいるのではないかと疑われたことがあります。

2014年12月30日に、WBO世界スーパーフライ級王者、オマール・ナルバエスに挑戦し、2R3分1秒にKO勝ちを収めました。

しかし、当時一度もダウンしたことがなかったオマール・ナルバエスが倒れることが信じられない相手陣営のセコンドからグローブに鉛を仕込んでいることを疑われました。

その場で井上尚弥のグローブを外し、何も仕込んでいないことを確認させると、ナルバエス陣営は苦笑しながら「グレートなニューチャンプだ」とコメントしたようです。

⑤日本人初のPFPランキング1位

井上尚弥は、そのあまりの強さから「モンスター」という異名を持ち、世界中でも高い評価を評価を受けています。

その証拠に、2022年6月10日に世界で最も権威のあるアメリカのボクシング専門誌「ザ・リング」で、全階級で最も強い選手を決めるPFP8パウンド・フォー・パウンド)のランキングで井上尚弥が1位に輝いています。

この記録は日本人で初の快挙で、2022年8月24日のランキング更新で第2位に後退するまでの間1位を維持し続けました。

世界のボクシングでは、ライト級以上の重量級の階級がボクシングの主流となっています。

そんな中でアジアのボクサーで当時バンタム級と軽い階級の井上尚弥が、1位にランクされたのはまさに歴史を動かしたと言えるでしょう。

井上尚弥のこれまでの経歴

出典:ホリプロ

ここまで、井上尚弥がいかに強いのか、すごいと言われる理由について解説してきましたが、ここでは井上尚弥の経歴を簡単にご紹介していきます。

幼少期~プロデビュー

井上尚弥は小学生の頃から元アマチュア選手の父の下でボクシングを始めます。

高校生の時にはインターハイ・国体・選抜の三冠を達成しており、アマチュアボクシングのタイトル7冠という史上初の快挙を達成しています。アマチュア時代の戦績は81戦 75勝 (48KO)。 

2012年にライトフライ級でボクシングプロデビューし、大橋ボクシングジムに所属します。大橋ジムとの契約書には、条件として「強い選手と戦う。弱い選手とは戦わない。」と書いたようです。

プロデビュー後はわずか4戦で日本王座を獲得します。これは当時、23年ぶりに辰吉丈一郎と並ぶ記録となります。

バンダム級への階級上げ~ドネア戦

出典:THE DIGEST

その後、デビュー5戦目にはOPBF王座を獲得、6戦目にはWBC世界ライトフライ級王座を獲得、そして8戦目にして階級を上げ、WBO世界スーパーフライ級王座を獲得して2階級制覇を達成しました。

8戦目での2階級制覇は当時の世界最速で、その記録が評価されて世界ボクシングで2014年の年間MVPを受賞しました。スーパーフライ級では王座を7度防衛しますが、王座を返上し、バンタム級に階級を上げることを発表します。

国内最速で3階級制覇

2018年5月25日、バンタム級初戦でWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネルと対戦すると、1RTKO勝利を収め、国内最短での3階級制覇を達成します。

この時、WBSS(World Boxing Super Series)プロモーターのカッレ・ザウアラントが、井上尚弥が3階級制覇を達成した場合、WBSSのバンタム級に出場することで双方合意していました。

WBSSは、ボクシングの主要4団体のチャンピオンなどの、世界の上位ランカーの選手だけが参加できるトーナメントで、ここに出場できるのは世界の中でも選ばれた選手だけです。

2018年10月7日に行われたWBSS1戦目で、1R70秒のTKO勝利を見せつけ、会場に衝撃を残しました。

2019年5月18日の準決勝では259秒TKO勝ち、2019年11月7日に遂に迎えた決勝戦でノニト・ドネアと対決。この試合が井上のキャリアの内で最も苦戦した試合になります。

2Rに右目上部をカットし、お互い1歩も引かず最終ラウンドまで追い込まれますが3-0の判定勝ちを収め、WBSSバンタム級初代王を獲得します。

ドネアとの再戦~4階級制覇

2020年にはボクシングの聖地であるラスベガスにデビューし、7RでTKO勝利。

この試合は、新型コロナウイルスの影響により、無観客で試合が行われましたが、ファイトマネーはなんと破格の1億円でした。2022年6月7日に、過去に最も苦戦したノニト・ドネアと三団体統一を掛けて再戦。

過去に苦戦した相手とは思えないほど終始井上が圧倒し、2R1分24秒TKO勝ちを収め、日本人初の三団体統一王者となりました。

その後前述した通り、ポール・バトラーに勝利し、主要4団体統一王者となりますが、すぐに階級をスーパーバンタム級に上げてバンタム級の王座を返上することを発表。

2023年7月25日に行われたWBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、王者スティーブン・フルトンと対戦。

全く危なげない試合運びで8RTKO勝ちを収め、4階級制覇と2団体統一を達成します。この4階級制覇は井岡一翔に次ぐ、日本2人目の偉業です。

プロたちから見た井上尚弥

井上尚弥は、国内外問わず元ボクシング世界チャンピョンや有名格闘選手、現役のプロの選手から高い評価を受けています。

プロたちの評価が分かる試合をいくつかご紹介します。

今後の井上尚弥の試合は?

出典:大橋ジム公式HP

ここまで、井上尚弥がいかにすごい選手かを解説してきました。ここまで読んでくださった方の中には、井上尚弥の今後の試合が見たいと思っていただけた方もいるのではないでしょうか?

まず直近で決まっているのは、12月26日にIBF、WBA世界スーパーバンタム級王者であるマーロン・タパレスとの4団体王座統一戦です。大会は15:00から開催され、Linemoで独占無料配信される予定です。

合計で7試合あるので、メインイベントの井上尚弥VSマーロン・タパレスの試合は21時ごろになるかと思われます。

マーロン・タパレスは過去に自身が持っていたベルトをかけて日本人とタイトルマッチを行いましたが、体重超過により王座をはく奪されていますが、試合は予定通り行われ、日本人選手をKOしています。

日本人のボクシングファンにはあまり印象が良いとは言えない選手です。井上尚弥の2階級4団体統一という偉業が見たいのももちろんの事、タパレスを倒してほしいと思っているファンも多いと思います。

また、井上尚弥が4団体統一戦に勝利することを条件に、来年5月にWBC世界スーパーバンタム1位の「悪童」ルイス・ネリとの東京ドームでの対戦の計画が進められているようです。

日本ボクシング史上最高傑作、「モンスター」井上尚弥がどこまで強くなっていくのか、どこまで行ってしまうのか楽しみで仕方がありません。